産地 / VINEYARD

産地 / VINEYARD

☆駒園圃場:駒園ヴィンヤードの社名の由来にもなった1952年の創業以前から甲州ぶどうを栽培する自社最古の畑です。甲州市塩山藤木字駒園、標高460m、砂壌土、約40a、推定樹齢80余年の自根の甲州古木が生き続けています。代表銘柄は「Tao甲州駒園」2016年からシングルヴィンヤード(単一畑)での生産を行い、毎年ワインコンクールで高い評価を頂いています。

川窪圃場:山梨の最大河川富士川の支流笛吹川左岸に位置する甲州市塩山藤木字川窪にある砂質の畑です。標高は440m、約75a(3区画)、国内改良品種4種と欧州品種4種を育てています。代表銘柄は「Taoシャルドネ、Taoビジュ・ノワール、Tao川窪」です。

竹森圃場:2018年開園の新規圃場、甲州市塩山竹森、標高620mの中山間地の南東斜面に位置する森林褐色土の畑です。栽培面積は16aと小さいですが、駒園ヴィンヤードでは唯一、垣根仕立てでの栽培を行っています。栽培品種はピノグリージョとサンジョベーゼです。

西野圃場:2017年開園の新規圃場、南アルプス市西野、標高280m、栽培面積70a、富士川西岸に位置し甲州市とは甲府盆地を挟んで反対側の地域にあります。栽培品種はソービニヨンブラン、シラー、ピノ・ノワールです。シラーは2020年に初収穫を行い120kgのぶどうで試験醸造を開始しました。

駒園ヴィンヤードでは山梨県特有の地形と自然環境を活かし、気候条件、土壌組成、標高差:280m~620m(標高差340m)で育まれるぶどうの個性を大切にしたワイン造りを行っています。そのためには産地ごと、畑ごとに仕込みを行う事、産地や品種による搾汁方法、醗酵管理、酵母の変更などは一切行わずに統一する事が重要だと考えています。また、多くのワイナリーでは新規圃場開設を標高の高い冷涼地で行う事が多いのですが、駒園ヴィンヤードでは西野圃場のように標高の低い地域に開設し、早生品種を栽培する事を進めています。その理由は萌芽、開花、結実、軟化、成熟、収穫にいたるぶどうの生育相と近年の気候変化にあります。これは科学的な管理を控え、健全なぶどうを収穫するための試みです。

厳しい寒さに耐えるぶどう樹。  剪定痕から出た樹液の氷柱。

力強く萌芽するぶどう樹。  ぶどう花の香りに包まれる圃場。

猛暑の中、傘掛と房の手入れ。

収穫、自然への感謝。